煮切ったみりんを使い、生薬やハーブ、果汁と合わせて楽しむノンアルコールのお屠蘇やモクテルをご紹介します。
新年の始まりにいただくお屠蘇や、パーティーに欠かせない乾杯のドリンクは、アルコールが含まれているものが多いですよね。
けれど、誰もが自由にお酒を楽しめるわけではありません。
たとえば、
- 運転をする予定がある人
- 妊娠中・授乳中の人
- お子さん
- 持病がある人や、体質的にアルコールを分解できない人
- 健康や生活の理由で禁酒をしている人
お祝いや集まりの場でも、こうした理由でアルコールを控えている、あるいは飲めない方は意外と多いものです。そんな場面でも美味しく一緒に乾杯を楽しみたい。そんな思いから作ってみたレシピです。
お屠蘇とは

お屠蘇は、お正月に飲まれてきた日本の伝統的な祝い酒です。市販の屠蘇散の包み紙には次のような文章が添えられています。
清酒に味醂又は砂糖を加え
凡そ(およそ)一合に一袋を前夜浸し約6から7時間三ヶ日朝のお祝に盃を廻し
一家の健康を御祝致します
又年始の来客にも先づ屠蘇酒を
差上げるのが儀礼であります年始のお屠蘇の一盃は芳香佳味(ほうこうかみ)にして頗る(すこぶる)爽快
来客にも嬉ばれ、お正月の祝膳には欠くことならぬものとして賞用されます
元来お屠蘇は数種類の生薬を調合した「屠蘇散」を、日本酒やみりんに浸して作られてきました。
そこに込められているのは、
- 一年の邪気を払い
- 新しい年を健やかに迎える
という願い。
年の始まりに盃を交わすその時間に、生薬の香りとともに願いを込めて口にする一杯として受け継がれてきたものです。
その風習そのままに、アルコールを飛ばしてりんごジュースと合わせてクラフトなお屠蘇を作ってみようと思いました。
砂糖やシロップでも甘みは足せます。それでもあえて、みりんを使ったのは、みりんが「酒」と「甘み」をつなぐ、日本独自の存在だから。
アルコールを飛ばしてもなお残る、米と麹由来のやわらかな甘みとコクは、りんごジュースの酸味と合わさることで奥深さを醸し、生薬の香りがさらに祝いの一杯としての輪郭を整えてくれます。
ノンアルお屠蘇の作り方
煮切りみりんとストレートのリンゴジュースを合わせたら屠蘇散を浸します。
<材料>
- 本みりん 180ml
- リンゴジュース 100ml
- 屠蘇散 1袋(2g)
- 金箔 ひとひら(仕上げの彩り)

① みりん風調味料などではなく、添加物のない発酵調味料である本物のみりんを選びます
② 180mlのみりんを鍋に入れ4〜5分ほど沸騰させてアルコールを飛ばします
③ ストレート果汁100%のりんごジュースを加えて火を止めます
④ 屠蘇散をつけて6時間以上おいたら飲み頃です
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⚠️ 注意事項
みりんを煮切ることでアルコール分の大部分は飛びますが、完全にノンアルコールにはならない場合があります(残存アルコール約1%未満が一般的)。妊娠中・授乳中の方、お子様にはさらに長めに煮詰めるか、アルコール抜き調味料の使用をご検討ください。
また、屠蘇散の生薬(山椒、桂皮、陳皮など)は胃腸が弱い方、アレルギー体質の方、高血圧の方には刺激が強すぎる場合があります。初めての方は少量から試し、体調に異変を感じたら直ちに中止してください。

お正月に一口ずつクラフトお屠蘇を酌み交わしたら、残ったお屠蘇もアレンジしていただきます。
自然派のエナジードリンク
ノンアルお屠蘇が残ったら、好きなスパイスやハーブなどを加えて炭酸水や水、または温かい紅茶などに混ぜてみると、パワーみなぎる自然派のエナジードリンクやフルーツティーになりますよ。
屠蘇散に含まれる生薬のはたらきで、風邪のひき始めや病中病後の水分補給にもぴったりです。また、みりんとりんごジュースの甘味があるので口当たりがとても美味しいのも魅力です。
今回は沖縄のスパイス・ヒバーチ(ヒハツモドキ)を加えて炭酸水で割って飲みました。

クラフトジュースとして
屠蘇散で作るドリンクはお正月限定の飲み物ですが、年中楽しめるクラフトジュースとしてもおすすめなのが季節のフルーツやハーブを使ったレシピです。
この時もみりんを煮切って使うことで、まろやかで奥深い甘味を醸しつつフルーツやハーブ、スパイスの角をまろやかに整えてくれます。
濃いめに作った原液をお好きな濃度に割って飲むことでカスタマイズができます。
体調や気分に合わせてハーブやスパイスを選べ、安心無添加の手作りクラフトジュースとして家族で楽しめます。
冬はゆずや生姜、シナモンやクローブなどを取り入れています。
体を温め喉を守り、血を巡らせる効果も期待できるので、疲れた時にはおすすめです。
<クラフトジュースの材料>
- ストレートリンゴジュース 300ml
- 本みりん 50ml
- 柚子の搾り汁 1個分
- 柚子の皮 削いで3枚
- 生姜 2スライス
- シナモンチップ 1袋(1g)※パウダーやスティックでもOK
- クローブ 5粒※パウダーでもOK
- オールスパイス 2〜3ふり

作り方はクラフトお屠蘇と同じで最初にみりんを煮切ってからりんごジュースとその他の材料を加えて最後に柚子の搾り汁を入れます。
数時間から半日ほど漬け置いてからいただきます。みりんと果汁の割合はお好みです。
いろんな材料でオリジナルのおうちクラフトドリンクを作ってみてください。ショットで気付けに。またホットティーやアイスティー、炭酸で割っても美味しいですよ。
YouTubeにも動画を投稿していますのでよかったらご覧ください。
▶️【年始の縁起物】ノンアルお屠蘇&フルーツジュースみりん仕立てクラフトタイプ


