<あなたはきのこ派?たけのこ派?>
おなじみの論争を思い起こす時期がやってきた。我が家ではクリスマスのこの時期にいつもきのこの山を買いに行く。定番のブッシュドノエルには必須アイテムなのだ。ケーキにこのきのこの山を刺して、切り株とキノコとサンタのコラボレーションを楽しみながらメリークリスマスの乾杯をする。今年はなんと近くのスーパーの店頭に見当たらず店員さんに聞いてみる。「もうお取り扱いはないんですよ。」の返事にうなだれて仕方なくたけのこの里をカートに入れた。製造販売が中止になったかとメーカーに問い合わせてみたらまだ製造しているそうで、たまたま近くの店舗の取り扱いが無くなっただけであった。ということで安心してきのこの山についておさらいしておこう。
きのこの山でデコレーションしていた数年前の手作りブッシュドノエル
きのこの山とたけのこの里のおさらい
1975年に「きのこの山」が1979年には「たけのこの里」がそれぞれ発売開始されてから40年以上が経つ。きのこの山はもっと前から販売されていた「アポロ」にクラッカーをつけてみるというアイデアから始まっているらしい。
その後に出てくるたけのこの里はのどかな里山をイメージしたもの。きのこの山もたけのこの里もコロンとした立体的なフォルムがそれまでの板チョコにはない可愛さを醸し出し大ヒット。きのこの山は立体商標登録も得ている。
出所:特許庁<SNSやメディアを巻き込み商標を武器にするブランディング>
ご存知の通りきのこの山がクラッカー生地なのに対し、たけのこの里はクッキー生地だ。それぞれの食感が違うことから「きのこたけのこ戦争」と呼ばれどちらが人気かSNSなどで激しく論争勃発!販売元の明治も2019年に3回目となる国民総選挙(この時はきのこの山が勝利した)、2020年には国民大調査と銘打って47都道府県別でそれぞれのランキングまで発表!きのこの山たけのこの里国民大調査cmp/daichosa2020/
そんな盛り上がりの中、後復刻版パッケージなどの期間限定商品が多数発売され、筆者が知らない商品もいくつかあった。知らぬ間に発売され、知らぬ間に発売中止になったりしている為いやはや勉強不足を痛感中。
この復刻版発売中止については2022年4月の発表でその原因を“工場の生産設備に不具合が生じ安定した供給ができなくなった為”としている。その後も「チョコぬいじゃった!きのこの山」「きのこの山 いちご&ショコラ」「きのこの山 ほうじ茶ラテ」「きのこの山 安納芋」など季節限定の商品が2023年9月には全てが販売を終了。この状況を鑑み、スタンダードのきのこの山もスーパーから消えてしまったと思い込んだ私はすぐに明治に問い合わせてみた次第であった。次の日にはご返信いただき「きのこの山 74g」は通常通り現在も製造・販売をおこなっております。との回答。更に私の住所近辺で手に入る全ての店舗情報を教示してくれていた。さすがの大手老舗サービスの細やかさだ。
見た目きのこ味はたけのこ
ということで今年はきのこの山が間に合わずたけのこの里で作ったブッシュドノエルではあるが実は何を隠そう私は見た目きのこ派、味はたけのこ派なのだ。どうしても切り株には、ブッシュドノエルには、きのこを生やしたい派なのである。
もはや誰がみてもきのこたけのこの違いはさほど分からない
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