はじめに
スパイスがたっぷりのカレーと麹の組み合わせは、滋養強壮効果の高い食べ物としてちまたで人気だ。暑い夏には食欲が落ちたり、栄養不足になってしまうことがある。かくいう私も数年前に熱中症で急に倒れ、救急車搬送された時は夏の暑さの怖さを思い知った。水分補給だけではダメなんだと痛感した夏だった。
カレー麹を取り入れるとスパイスと発酵の相乗効果によりビタミンミネラルの栄養補給とスタミナアップが期待できる。なによりスパイシーで美味しいので食欲が増す。今回はそのカレー麹のレシピをご紹介。
麹とカレーの健康効果とは?
発酵食品として知られている麹には、様々な健康効果がある。消化酵素が豊富に含まれており、胃腸の働きを促進し消化を助ける。また、腸内環境を整える効果も期待できる。さらにビタミンB群や食物繊維も含まれており、免疫力アップや便秘解消にも役立つ。
カレーと麹は相性抜群だ。カレーのスパイスと麹の風味が絶妙に絡み合う。辛味と酸味(トマトジュースが入る)に加え発酵で醸し出される優しい甘味が更に奥深いハーモニーとなり食欲を刺激しスタミナをアップさせる。食欲が落ちやすい夏でも、カレー麹を取り入れることで美味しく食べることができるのだ。使用するカレー粉は食塩や化学調味料が無添加のものがおすすめ。手軽に使えるリーズナブルなカレー粉は以下の通り。
使いやすいカレー粉とガラムマサラ
<原材料>内容84g
ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴ、シナモン、フェンネル、ジンジャー、スターアニス、ガーリック、甘草、クローブ、サボリー、ナツメッグ、ローレル、オールスパイス、オレガノ、セージ、タイム、カルダモン、アニスシード、ガランガル、キャラウェイ、セロリーシード、タラゴン、ディルシード、バジル、パプリカ、マジョラム、マスタード、メース、ローズマリー
以上34種類 食塩無添加
エスビー食品商品情報:ホームページ
<原材料>内容80g
コリアンダー、クミン、スターアニス、ターメリック、カルダモン、クローブス、唐辛子、ジンジャー、フェネグリーク、オレガノ、胡椒、シナモン、フェンネル、ガーリック、ベイリーブス
以上15種類 食塩無添加
カレー粉とガラムマサラの違いは使われているスパイスの数と(カレー粉の方が種類が多い)ターメリックの有無だと一般的に言われている。カレー粉にはターメリックが使われるがガラムマサラには使われないと。しかしGABANのガラムマサラはターメリック配合なのでほぼカレー粉として我が家では使っている。また子供向けに作ったカレーにガラムマサラを振りかけるとしっかり辛みのある大人の味になるので家庭内で仕上げを別にしたい時などにもおすすめだ。
一つずつ揃えるのは手間も費用もかかるので1缶にこれだけのスパイスが調合されているのは嬉しい限り。ハーブやスパイスはその種類が実に多岐にわたる。<過去記事:スパイスとアロマ>
カレー麹のレシピ
【材料】
- 米麹:100g(乾燥でも生でもOK)
- 粗塩:50g
- 玉ねぎ:200g
- ニンニク:30g
- 生姜:30g
- 無塩トマトジュース:200cc
- 生姜:1片(みじん切り)
- カレー粉:20g(GABANガラムマサラでもOK)
【作り方】
- 米麹と粗塩を混ぜ合わせておく
- ニンニクと生姜をあらみじん切りにしてフードプロセッサーなどでペーストにする
- ①と②を合わせて混ぜる
- トマトジュースを入れ更に全体をよく混ぜ合わせる
- ボウルにカレー粉を入れ混ぜる
- 清潔な瓶に移す(匂いが移るので瓶などがgood)
- 炊飯器の保温モードで8時間発酵させる(瓶の蓋はスクリュータイプなので閉めずに被せてるだけ 空気の逃げ道を作っておく 炊飯器の蓋も閉めない。底に布巾など敷いておくと良い)
- 発酵が完了したらブレンダーなどでペーストにしておくと使いやすい
注意
※こうじの塩分比率は12%が保存向きとされているが今回は塩分を約10%ほどに抑えているので冷蔵庫保管の上1ヶ月以内に消費する様にしている。
カレー麹を使った美味しいメニュー
ここ最近作った我が家のカレー麹メニューである。
- ナスとトマト、玉ねぎたっぷりのキーマカレー
- 鶏もも肉にヨーグルトとカレー麹でタンドリーチキン
- 夏野菜たっぷりのカレースープ
- 乗せて焼くだけチーズとキーマカレーのトースト
キーマカレーとタンドリーチキンはフルバージョンで動画も投稿しているので良かったご覧ください。https://youtu.be/FQ6ZWhKux9U
まとめ
以上のとおり、カレー麹は食欲増進と夏バテ予防に効果的でおいしい調味料だ。毎日の食事に取り入れることで、栄養補給と健康促進が期待できる。またこの機会にスパイスや香り、麹の魅力を感じていただければ幸いだ。ジメジメや憂鬱な時間、季節の変わり目など、自分の心と体をうまくコントロールできるよう美味しい、楽しい、嬉しい時間を五感を使って増やしていきたい。まずは食事から。今日も元気だごはんがうまい。合掌。
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