20年前の恐るべし我が家のレシピがこちら
当時娘は5歳になり一緒にお菓子を作れる年頃になった。簡単に丸めて焼くだけの手軽さにも関わらずその口当たりといったらさっくりホロホロの感動もの。20年前の当時のレシピと作り方は以下のとおりである。
<30個分>
- マーガリン120g
- 粉糖50g
- バニラビーンズ1/2本分(バイラオイルでも代用可)
- 小麦粉50g
- コーンスターチ120g
- アーモンドパウダー30g
①室温に戻したマーガリンに粉糖を入れクリーム状に練る(バニラビーンズがあればここで加える)
②①にコーンスターチ、小麦粉、アーモンドパウダーをふるいながら加える
③まとまってきたらラップに包んで冷蔵庫で1時間ほど冷やす
④冷やした生地を小さく丸めて成形する。フォークの背を軽く押し当て線をつける(オーブンは170度に予熱する)
⑤170度に予熱したオーブンで20分ほど焼く
⑥焼き上がりから十分冷えたら粉糖を振りかけて出来上がり
そう。昔はマーガリンのトランス脂肪酸などさして問題になっていなかった為お菓子作りにもふんだんに使っていた。また米粉など見かけた事もなかったのでグルテンフリーという言葉すら聞いた記憶がない。パウンドケーキのバターの代わりにマーガリンを使ったケーキが口当たり軽くて美味しいねなどと友人と盛り上がったりしていた。
時を経て今では健康志向が高まりグルテンフリーが人気の時代。これまでのレシピをマーガリンからバターへ。小麦粉は米粉に変換して引き続き毎年冬のクッキーとして作っている。
主成分のコーンスターチとは
さくほろに仕上がるのはコーンスターチの作用だ。コーンスターチはとうもろこしのでんぷんから出来ていてグルテンを含まない。焼き菓子や揚げ物、またとろみを生かしてカスタードクリームにも使われることが多い。よく似た性質のものに片栗粉がある。じつはこの片栗粉でもスノーボールクッキーを同じ様に作ることができる。ではお菓子作りにはこのコーンスターチと片栗粉を同じ様に代用できるのだろうか。
コーンスターチと片栗粉の違い
片栗粉はじゃがいものでんぷん(馬鈴薯でんぷん)からできている。昔はカタクリというユリ科の植物から作られていたのが名前の由来らしい。片栗粉もコーンスターチもグルテンは含まずクッキーやパンケーキなどの焼き菓子には同じ様に代用ができた。しかしカスタードクリームを作ると同じ様にはできなかった経験がある。片栗粉のカスタードクリームはボソッとした仕上がりになって口当たりがよくなかったのだ。なのでこの二つの代用は焼き菓子にとどめておいた方がよさそうだ。
アレンジも楽しい幸せになるクッキー
この進化したスノーボールクッキーは我が家の冬の定番お菓子であるがこれをラッピングしてプレゼントすると本当に喜んでもらえる。今年はフリーズドライの苺パウダーと色の強いブラックココアを購入し、普段使いの抹茶パウダーと共に3種類の味をミックスしたセットを作ってみた。見た目の可愛さもあるが口に入れた時の香りと食感がさらに感動ものになった。ある人はこれを食べて“幸せになるクッキー”と言ってくれた。簡単に出来て小さなお子さんとも一緒に作れるクッキーなので是非お試しいただきたい。自身のYouTube動画に詳しい作り方も投稿している。https://youtu.be/RRNB-ToXVy4
幸せになってほしい人を思い浮かべながら来年もきっとコロコロクッキー生地を丸めて部屋中を甘い香りで満たしているに違いない。そう願いたい。
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