パリおにぎりがブーム！フランスでも受け入れられる日本のソウルフードはアレンジ自在

おにぎりの歴史と魅力

おにぎりは、昔から慣れ親しまれ日本を代表する食文化の一つである。
炊いたご飯を握って形を整え、中に具材を詰めたり、外側に海苔を巻いたりするシンプルな料理だが、そのバリエーションは実に多彩である。おにぎりは日本人の日常生活に深く根付いており、家庭料理からコンビニエンスストアの定番商品まで幅広い場面で親しまれている。

おにぎりの起源は古代に遡る。平安時代には「握り飯」として文献に登場し、戦国時代には携帯食として武士たちに重宝されてきた。その後、時代を経るごとに進化し現在の形となった。特に江戸時代には庶民の間で広まり、現代のおにぎりの原型が確立されたそうだ。※参考文献：石毛直道『日本の食文化史』（中央公論新社）
おにぎりの基本的な作り方は非常にシンプルである。ご飯を炊き、適度な塩を加えて握る訳だが、綺麗な三角おにぎりを作るには少々コツがいる。子供の頃に見よう見まねで親の手伝いをしながら覚えたものだった。このシンプルな手法が多くの人々にとって親しみやすい理由の一つなのだ。
具材の選び方や工夫によって無限のバリエーションが生まれる点もおにぎりの魅力だ。例えば梅干し、鮭、昆布、おかか、明太子など、日本の伝統的な具材だけでなく、ツナマヨや焼肉、カレーなど、現代風のアレンジも多く見られる。
また塩むすびや鮭むすびなど「おむすび」という言い方もするが、これは「結ぶ」という動作から来ているらしい。一説では、古代日本では山や自然の神々に対して感謝や祈りを込めてご飯を結び固めたとされ、アミニズムを感じる呼び名である。

日本のソウルフード

おにぎりはおふくろの味として家庭の味を象徴する料理でもある。各家庭には独自のレシピや握り方があり、その家庭ならではの味わいが楽しめる。母親や祖母から受け継がれた伝統の味は、多くの人々にとって特別な存在だろう。
現代では、コンビニエンスストアで手軽に購入できるおにぎりはファストフードだ。24時間営業のコンビニは忙しい現代人にとって便利な存在であり、手軽に美味しいおにぎりが手に入ることから、多くの人々に支持されている。各コンビニエンスストアは独自のレシピや具材を開発し、常に新しいおにぎりを提供している。特に季節限定や地域限定の味は、消費者にとっても楽しみの一つとなっている。
またそのニーズの高さからおにぎり専門店も増え、有名店となっている店舗もある。
これらを見ていくとおにぎりは間違いなく手軽に手に入るファストフードでもあり、各家庭で受け継がれるスローフードでもあり「おむすび」と呼ばれる我らのソウルフードなのだ。

整う栄養バランス

おにぎりはそのシンプルさゆえに、栄養バランスを考え工夫が出来る。具材を工夫することで、タンパク質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することができる。また海苔にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、健康面でも優れた食品と言える。納豆や漬物など発酵食品を加えることも出来るのもソウルフードと言われる所以だろう。このアレンジ自在の素晴らしいおにぎりが今や世界からも注目をあびているのはうなずける話である。

世界にはばたくおにぎり

日本のソウルフードのおにぎりだが、2024年の食のトレンドにも入っている【パリおにぎり】というものがある。cookpadトレンド予測2024
現在フランスはパリで大人気になっており、フランスの食材や調味料をおにぎりにマリアージュさせたもの。どんな味なのか気になったので私も作ってみた。

＜パリおにぎり具材＞

• スモークサーモン
• オリーブの実
• パルメザンチーズ
• イタリアンパセリ

いろんなレシピがある中で上記の材料で作ってみたが、塩気のきいたオリーブの実がご飯とマッチして驚いた。
他にも生ハムを巻いたりアンチョビを入れたりモッツアレラなどのチーズ、ディルなどのハーブ類もおすすめされている。フランスの食材がおにぎりになるのだから斬新だ。

さらにスーパーフードに変身

ここまでおにぎりの無限の魅力をお伝えしてきたが、さらにここからスーパーフードに変身させたいと思う。
ぬか漬けにしたスイスチャードでおにぎりを巻いてみた。ビタミンカラーがカラフルなスイスチャードが発酵の風味を醸し、善玉菌を増やす。目で見て良し食べて旨し身体に良しのスーパーフードである。

偶然マルシェで見つけた大ぶりの綺麗なスイスチャードが手に入ったのでぬか漬けにした。
茎は刻んでご飯に混ぜ、葉っぱでおにぎりを巻いてみた。やや手間はかかるがご興味があれば過去にフル動画も投稿しているので以下からご覧ください。
https://youtu.be/YT-D0NFjfBM

まとめ

日本のソウルフードのおにぎりはファストフードでありスローフードでありスーパーフードにもなるという素晴らしい食べ物だということを再確認できた。これだけの食材が持ち運びにも便利で常に私たちのそばにあるという恵まれた環境に感謝の念が湧き上がる。今日も全てにありがとう。