蒸し寿司とは
ちらし寿司をせいろでほかほかに温めて食べるのが蒸し寿司だ。関東ではあまり見かけないが京都を中心に関西の郷土料理で「ぬく寿司」とも呼ばれる。(長崎発祥の説もある)寿司といえば冷たいシャリに刺身を乗せるのが定番だが、寒い季節には特に湯気の上がるせいろで蒸したちらし寿司は一定の人気の様だ。のせる具材もアナゴやエビなど火を通しても美味しい魚介に加えて錦糸卵や椎茸の甘煮、野菜のお浸しなど見映えも華やかだ。好きな具材で自由に盛り付けられるので家庭料理としてもおすすめしたい料理である。
我が家の蒸し寿司
今回は2段重ねのせいろを使って茶碗蒸しと同時調理した。去年仲間入りした竹製のせいろを使っている。過去記事参照→もっと早く買うべきだった中華せいろ
しかし現在我が家は次女と私の2人だけ。4人暮らしだったものの長女は結婚し、夫は海外暮らし。下の娘も来月巣立つ予定だ。これまで一緒に祝ってきた賑やかだった桃の節句もいつのまにか卒業していた。次女とのおそらく最後であろう桃の節句のおうちランチをするべく今回はこの蒸し寿司を作ったわけだ。具材は簡単な物と残り物を利用している。その割に仕上がりは彩りも良く美しい。せいろ料理はその蒸気が素材をふっくら仕上げてくれるので本当に美味しい。特に寒い季節は蓋を開けると立ち上る湯気に心身共に癒される。サンドイッチの『萌え断』さながら私はこの湯気を【萌え暖】と銘打っている。今回は茶碗蒸しも同時に蒸しているが広めで浅めのココット皿を使用している。せいろ料理は火加減と使う容器やクッキングシートの状態で蒸気の入り方がかなり違ってくるので上段下段とも様子を見ながら調整する。今回はちらし寿司を上段、茶碗蒸しを下段にセットした。
蒸し寿司と茶碗蒸しの材料
中華せいろ21㎝2段使用
<材料>2〜3人分
寿司飯
- かために炊いた米2合
- 米酢大さじ2
- きび砂糖大さじ2
- 塩小さじ2/3
- 生姜の味噌漬けみじん切り大さじ2(生姜の味噌漬けを加えているので合わせ酢は薄く配合している。好みで合わせ酢は要増量)
春菊胡麻和え
- 春菊1束
- 胡麻大さじ1
- 醤油大さじ1
- きび砂糖大さじ1
錦糸卵
- 卵1個
- きび砂糖小さじ一
- 塩ひとつまみ
- 水大さじ1
椎茸の含め煮
- 椎茸8個約130g
- 水150g
- 醤油大さじ2
- きび砂糖大さじ2
- 酒大さじ2
- みりん大さじ2
トッピング
- サラダエビ適量
- カニカマ適量
茶碗蒸し
- 卵2個(100g)
- 出し汁(250g)
- (今回白だしを使用)
- 含め煮の椎茸をスライス適量
- ササミの塩茹で適量
- 試作中の味噌白玉団子の残り適量
- ※具材はあるもの、残り物でOK
仕上げに三つ葉など散らすと尚美しい。またタレ焼きの鰻や穴子、ホタテや貝など加えても更に豪華な仕上がりに。普段の食事からお祝いごとにとアレンジも幅広く実に楽しい。
思い出として刻まれる食
季節ごとの節句だったりお祝いだったりその思い出は食事と共に私にとって特別だ。あっという間に子供達が巣立ちを迎え、同じ屋根の下には居ないのだが、一緒に食べた味や景色は時を経てもきっと蘇ってくることがあるだろう。私が母の味や情景をそうやって思い出す様に…
蒸し寿司レシピはフル動画をYouTube投稿もしているのでご覧ください。https://youtu.be/ZLFoRzW0CIE
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