せいろとパウンドケーキ型
私が持っているのは直径21cmのせいろ。今回はこれを使って初めて蒸しパンを作ります。水蒸気が醸し出すあったかふかふかのせいろで作る蒸しパンは本当に美味しいです。過去記事にも投稿してますが私はせいろ料理を萌え暖と称して愛用しています。

過去記事→せいろでつくるあったか蒸し寿司に萌え暖について熱くかたってるよ
これで蒸しパンを作ろうと思ったとき、丸型のココットや小さなカップ型なども考えました。しかし今回はパウンドケーキ型を選んでみました。甘い蒸しパンなら他の形にしたと思いますが、今回は食事になる蒸しパンを綺麗な四角で作りたかったからです。21cmのせいろにギリギリ入る長さ16cm幅7cm高さ6cmのパウンド型をチョイス。せいろがない場合でも深めの鍋と蒸し器で同じ様に作ることができます。その際は蓋に布巾を巻き水滴落下防止にしておくと良いです。
迷う米粉選び
米粉とはお米を砕いて粉にしたものの総称で、もち米を使った物とうるち米を使った物などがあります。もち米から白玉粉やだんご粉などが出来ます。うるち米は普段私達が食べているご飯のお米です。今回作る蒸しパンはこのうるち米から作られた米粉を使います。米粉の種類と用途について詳細は以下リンク参照
うるち米から出来た米粉にもパン用や製菓用などに分かれており、それぞれに種類が多く商品選びはかなり迷うところです。今回はその多数の種類の中からパン用のものを2種類使ってみました。スーパーで手軽に買える波里お米の粉と膨らみが良いと人気の高い富澤商店ミズホチカラ。


納得の仕上がりレシピ

結論から言うと納得のいく仕上がりになったのはミズホチカラだったよ
まずはそちらのレシピから
<材料>パウンド型16✖️7✖️6
- 米粉(ミズホチカラパン用米粉)220g
- きび砂糖20g
- 塩3g
- ぬるま湯(40〜45度)170cc※状態を見て調整
- ドライイースト(日清スーパーカメリヤ)3g
- 太白ごま油(白)15g

米粉と砂糖、塩、ドライイーストの粉類を全て入れ泡立て機で混ぜ合わせておく

混ぜ合わせた粉類にぬるま湯とオイルを入れてさらに混ぜ合わせる(ここで固さを見ながら水分量を調整した結果ぬるま湯は170ccとなった)

パウンド型に流し入れる。この時せいろ内の温度が40から45度になるように温めておく

せいろの底だけ熱くなるので濡れ布巾を敷いて30分発酵させたところ。この後25分ほど蒸しあげる。(中火〜強火で空焚きに注意)

温かい時にカットするとナイフに生地が張り付いてガタガタになってしまうので必ず1時間は冷ます。

そのまま食べても素朴で優しい味なのでバターやジャムだけでシンプルに食べてももちろん美味しいです。今回はお惣菜パンにしたかったのでオープンサンドとサンドイッチにしてみました。どちらもミニサイズの可愛い仕上がりで大満足。

サンドイッチはお子さんやおつまみ向けサイズで可愛く、オープンサンドはお惣菜を乗せるだけでとてもおしゃれ
検討課題の失敗作
以下は波里の米粉で作ってみたけどうまく行かなかった例
まず最初に作った蒸しパンは生地が固すぎで混ぜにくかった為、加水してみました。材料との分量バランスが崩れたのか蒸してみたら膨らみすぎました

発酵までは型に収まっていたが蒸しあげると膨らみすぎて蓋に生地がこびりついていた。カップ容器で作るならこれもアリ

こちらも水分量を増やしながら粉も調節してみたが今度は膨らむより目が詰まってしまい底部はういろう状態
波里の粉でもうまく作れる人もいるので私の腕不足。今回はうまく出来ず私には検討課題となってしまいましたが、粉と水分量にそれぞれの最適解があるはずです。もう少し研究してどの粉でもうまく作れる様になりたいものです。
さらに粉選びだけではなく型紙はしっかり敷き込むのが失敗しないコツの一つ。大きめにカットして敷き込むと生地を入れる際にとても入れにくく形が崩れやすいです。また小さめにカットした私が犯した失敗は蒸し上がりの生地をうまく持ち上げれず逆さまに取り出してしまったこと。熱い状態の蒸しパンは生地がとてもくっつきやすくお皿にこびりついて生地がもげてしまいました。熱いうちに取り出しますが、取り出した後は生地に触れないのか肝心です。

今回の感想
パウンド型を使って食パン風の蒸しパンを目指していたので少し難易度が高かったです。これがカップやココットなどで腹割れするタイプの蒸しパンならまた話が全く変わってくると思います。今回の綺麗な四角の蒸しパンを作る際に私がおすすめするのは、やはりミズホチカラのパン用米粉です。ちなみに次の日や固くなってしまった蒸しパンはラップしてレンジで20秒ほど、またせいろで温め直すとふわもちが戻ってくるのでぜひ温め直してから食べてみてください。

これからも試作を重ねて波里お米の粉でもうまく作れたらまたご報告します
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