なぜラカントはゼロカロリーなのか
ラカントの糖質は体内に吸収されずにそのほとんどが尿として排出されるためカロリーゼロの低糖質甘味料だ。ラカントの主成分はエリスリトール。これはとうもろこしなどの穀物を発酵させたものからできている。これに砂糖の300倍の甘さを持つ「羅漢果(ラカンカ)」というウリ科の植物の高純度エキスと配合され、人工甘味料は不使用である。
このエリスリトールは米国FDAやWHOも極めて安全性の高い甘味料と言っている。ダイエットや糖質制限中の人々に人気が高く私も常備している。(常備はしているが高価なので常用はできない。笑)プロフィールを見ていただくと分かるのだが、私の様に低血糖の体質だと食べ物に敏感に反応して血糖値が急上昇急降下しやすい。この乱高下を繰り返すと将来糖尿病にもなりやすいらしく、GI値(Glycemic Index糖質吸収の度合い)は留意している。
羅漢果うまれの植物由来甘味料『ラカントS』(新しいタブで開く) ←ラカントS公式サイト
ラカントでお菓子を作ると
しかしだ、私がこれでお菓子を作ると見事に失敗することが多かった。
理由は砂糖(グラニュー糖や上白糖など)との違いなのだが砂糖には保水性、保存性があり卵や粉類をしっかりと安定させる作用がある。一方ラカントはその保水性や安定性に欠け、粒が大きく溶けにくい為、出来上がりがジャリジャリと残念な事になることが多い。
また健康志向に合わせラカントを使用する際には小麦粉を米粉などに代替したり卵や油を不使用にしたりするケースが多い。これがさらにお菓子の生地や食感を損なってしまう傾向にある。そして残念な仕上がりになった柿のロールケーキがこちら。
見た目ではあまり伝わらないが口当たりの食感がボソッとした仕上がりとなってしまった。
共立て法(卵白と卵黄に分けず全卵で泡立てる方法)の際に湯煎で温めりゃラカントも溶けきると思ったが、やはり舌触りが悪い。柿が甘くてとろっと美味しかっただけに大変悔やまれる一品となった。しかもオーブン付属の鉄板で焼いている為サイズが大きく仕上がり、かなりの量になってしまったので半分は冷凍庫へお休みしてもらった。今は2人暮らしなので小さめの正規のロールケーキの型を買おうと決めたのだった。私など勉強中の身では成功に至らずラカント使用のお菓子で失敗すると家計にも響き身震いしてしまう。このスポンジの他にもラカントではカラメルソースができない、お菓子が茶色になってしまうなど困ることがあったので改善策を順番に見ていこう。
失敗しない為に工夫できること
<スポンジケーキがまずい>
まずは何より砂糖より丁寧に混ぜる事。その次に以下の方法もある
①別立て法(卵黄と卵白を別々に泡立てる方法)にして卵白の量を増やす
②ベーキングパウダーを使用する
③砂糖を併用する
④粉の20%をアーモンドプードルに置き換えてみる
<カラメルソースが固まらない>
こちらはラカント(エリスリトール)が焦げない、とろみが出ないことが原因なのだがインスタントコーヒーとゼラチン液を加えればカラメル風ソースができる。プリンなどにおすすめだ
- 水:50ml
- ラカント:10g
- インスタントコーヒー:小さじ1/2
- ゼラチン1g
【作り方】
1.ゼラチンに小さじ1の水をふりかけておく
2.鍋にゼラチン以外を入れて火にかけ(ラカントは溶けにくいので良く溶かす)全て溶けたら火を止めてゼラチンを加えて混ぜたら完成
<仕上がりが茶色になる>
もともとがブラウンなので仕上がりが茶色になってしまうのは避けられない。そこで色を出したくない時におすすめするのはお菓子達人がこぞって使う白いラカント。製品サイト↓
ラカントホワイト製品情報 | サラヤ株式会社(新しいタブで開く)
<湿気を考慮>
ラカントは湿気に弱く固まりやすい傾向にあるので高温多湿を避け密閉容器などにしっかり保存し品質を保つ様にする。
以上を踏まえてこれからも低GI、カロリーも調整しながら美味しいものが作れる様に(失敗を減らすべく)ますます勉強していきたい。
追記:後日きび砂糖で作ったロールケーキはこちらhttps://hopeblog.net/rollcake/
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