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暑気払い!夏野菜の寒天寄せは彩り綺麗な腸活レシピ

夏野菜の寒天寄せをエンゼル型で彩り綺麗に仕上げた画像にひんやり涼やか夏レシピなどのテキスト入り

暑い季節になると、見た目から涼やかで、口に運んだ瞬間ひんやりとした寒天は、食欲が落ちた時でも喉を通りやすい一品です。
今回ご紹介するのは、その寒天に色鮮やかな夏野菜をたっぷり使った「夏野菜の寒天寄せ」

夏野菜の持つ自然な甘みや彩りに、寒天のつるんとした食感が加わり、食卓が一気に華やぎます。

さらに寒天は、海藻から作られる植物性の食材で、食物繊維がとても豊富。低カロリーで腸内環境を整える効果も期待できます。夏の「暑気払い」料理としてもぴったりです。

野菜を一度揚げてから漬けることで色と味が更に良くなるので、美味しく仕上げるポイントです。

寒天の魅力と効能

寒天は、テングサやオゴノリといった海藻を原料とし、古くから日本で親しまれてきた食材です。

最大の特徴は、その食物繊維含有量。乾燥寒天100gあたり約80gが食物繊維で、そのほとんどが水溶性ではなく不溶性食物繊維です。

不溶性食物繊維は腸を刺激して蠕動運動を促し、便通を改善する効果があります。また、糖や脂質の吸収を緩やかにする働きもあり、ダイエットや生活習慣病の予防にも役立ちます。

寒天は常温でも固まりやすく、ゼラチンのように冷蔵庫で長時間冷やす必要がないのも魅力です。今回はこの特性を生かし、暑い時期でも作りやすく、見た目にも美しい寒天寄せに仕上げます。

今回使った材料と型

寒天寄せの材料一覧の文字とトレーに乗った夏野菜
YouTube投稿より

今回のレシピでは、次のような夏野菜を使いました。色や形のコントラストが美しい野菜を選ぶと仕上がりが本当に美しいです。

  • パプリカ(赤・黄):甘みがあり、ビタミンC豊富。色鮮やかで見た目のアクセントに。
  • オクラ:輪切りにすると星型になり、断面がとても可愛い。食感も楽しい。
  • なす:素揚げにすることで色鮮やかさが保たれ、食感や旨みもアップ。
  • きゅうり:シャキッとした食感を残すため、加熱せず生のまま使用。

もちろん、他にも手元にある野菜でアレンジしてもOK。かぼちゃやアスパラガス、ズッキーニや枝豆、インゲンなども相性抜群です。

  • 茄子:1本
  • オクラ:5本
  • パプリカ:2個(今回は極小サイズのフルーツパプリカ使用)
  • きゅうり:1/2本
  • 粉寒天:4g(約500mlの液体を固められる量)
  • 水:200ml(漬け汁用)
  • 白だし:大さじ1(漬け汁用)
  • 水:300ml(寒天液)
  • 白だし:大さじ1,5(寒天液)
  • 揚油:適量
  • お好みの漬けダレやドレッシング

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22cmエンゼル型

今回使ったのは「アルミ製」ですが、エンゼル型にはいくつか種類があります。

素材特徴・メリットデメリット向いている人
アルミ熱伝導がよく軽い。寒天も焼き菓子も◎酸に弱く、傷がつきやすい料理に使い回したい方
ステンレス丈夫でサビにくく衛生的熱伝導がやや低く、型離れに注意お手入れ重視派
スチール(加工)型離れ◎ 見た目ツヤツヤコーティングが劣化しやすいビジュアル重視派
シリコン型離れ抜群。子どもと楽しく作れるやわらかく形が崩れやすいお子さまとのおやつ作りに

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1. 野菜の下ごしらえ

  • 茄子は食べやすい大きさの角切り
  • オクラはヘタとガク周りを削いでおきます。揚げてからカット
  • パプリカはあらみじん切りほどの大きさにカット
  • きゅうりはやや小さめの角切りにして軽く塩をふっておく

2. 漬け汁を作る

なるべく透明度を上げたかったので、今回の味付けはシンプルに白だしのみです。
まずは200mlの水に大さじ1の白だしを入れて、(野菜が浸かるサイズのお皿で)漬け汁にします。ここに素揚げした野菜たちを30分ほど漬け込んでから寒天にしていきます。

※使用したのはにんべんのゴールド白だしです。
商品によって分量が違うと思いますが説明欄の“お吸い物”の割り合いで作っています。

3. 油で素揚げする

きゅうり以外の野菜を素揚げにしていきます。揚げたらそのまま漬け汁の中へ漬け込みます。

フライパンや鍋に1cmほどの油をひき、揚げ焼きにしていきました。(油の節約の為)たっぷりの油を使う時は深い鍋を使いましょう。野菜の水分はよく拭き取り、油ハネには十分注意してください。

茄子は1分ほど、パプリカもサッと水分が飛んだらOKです。オクラも同じく30秒ほど揚げてから漬け汁に引きあげます。最後にきゅうりは素揚げせず、そのまま漬け汁に投入します。

全てを漬けたら30分ほど置いておきます。

4. 型に並べて寒天液を流しこむ

漬けておいた野菜をザルで濾して野菜と漬け汁に分けます。

野菜は型に敷き込み、漬け汁は鍋で温めて寒天液にしていきます。
まずは鍋に300mlの水と大さじ1,5の白だし、粉寒天4gを入れかき混ぜます。次に漬け汁も加えて火をつけます。

沸騰したら弱火にして1,2分ほどよくかき混ぜてから火を止めます。

野菜を敷き込んだ型に寒天液を静かに優しく流し込みます。


粗熱が取れてから冷蔵庫で冷やします。

5. 型から外して盛り付け

型の外側に沿ってナイフなどで空気を入れるときれいに外せます。お皿に移し、必要に応じて青じそや薬味をトッピングしたり中央にドレッシングなどを添えます。

パウンド型や個別盛りなど、使う型によって形やデコレーションが楽しめます。

寒天寄せの型アレンジ4種類のコラージュ画像

アレンジ例

  • 野菜をごろごろ大きめにカットしてダイナミックに
  • しば漬けやぬか漬け、赤紫蘇、梅などを混ぜ込んだ漬物寒天
  • 蒸し鶏や蒸しエビを加えてタンパク質とボリュームアップ
  • スープをコンソメに変えて洋風寒天に
  • 崩して海藻サラダなどのトッピングとして

保存方法と賞味期限

  • 冷蔵で保存し、2〜3日以内に食べ切るのがおすすめ。
  • 水分の多い野菜(トマト・きゅうり)は時間が経つと寒天が緩みやすいので、早めに食べるほうが美味しいです

まとめ

夏野菜の寒天寄せは、見た目が涼やかで食欲の落ちる季節にもぴったりの一品。寒天の食物繊維と夏野菜のビタミンが良い相乗効果を発揮し、暑気払いに最適で、おもてなし料理としても秀逸です。

使う型や具材の切り方でいろんな魅せ方ができます。寒天液を流し入れた後、野菜種類によって浮いたり沈んだりするので出来上がりの表情もバラエティが豊かです。

また、味付けをシンプルにしているので食べるときにお好みのタレやドレッシングで調整できます。

おすすめは胡麻や薬味をたっぷり入れて少し甘めに味付けをしたポン酢です。懐かしいところてんの様な風味が私はお気に入りです。

また、余ってしまった寒天寄せは崩して海藻サラダや豚しゃぶサラダのトッピングにしています。低カロリーなのに腹持ちのいい寒天は非常にお通じに良いです。

私はこれを食べている間、するすると快便が続きスッキリしました。

📺 YouTube動画のフルバージョンはコチラ

【快腸レシピ】ひんやりつるん♪彩り夏野菜の寒天寄せ

<補足>

①寒天の種類と使い分け

寒天には「粉寒天」「棒寒天」「糸寒天」といった種類があり、それぞれ食感や扱い方が異なります。寒天寄せに使うなら、扱いやすくて安定した仕上がりになる「粉寒天」がおすすめ。棒寒天は自然な口当たり、糸寒天は戻してサラダなどに使われることが多いです。寒天は植物由来の天然素材なので、ヴィーガンの方にも安心して使えるのが魅力です。

②寒天とゼラチンの違い

「寒天とゼラチン、何が違うの?」と思う方もいるかもしれません。ざっくり言うと、寒天は“常温で固まり、常温では溶けない”のが特徴。一方ゼラチンは“冷やすと固まり、常温〜人肌で溶けてしまう”ため、常温保存には向きません。寒天はプリッとした歯ごたえ、ゼラチンはプルンとやわらか。夏場の料理や常温での保存を考えると、寒天寄せの方が安心感があります。

③冷やし固める時の注意点

寒天は40℃以下で固まり始めるので、冬場などゆっくり作業していると偏りの原因に。一方で早く固めたい時は型の下に保冷剤を敷いたりボウルに氷水をはると、しっかり&早く固まってくれますよ。冷蔵庫に入れる前に粗熱を取るのも忘れずに。

④「暑気払い」とは

「暑気払い」という言葉には、夏の暑さで疲れた体をいたわるという意味があります。昔から日本では、冷たい料理や水分の多い野菜を上手に取り入れて、夏バテを防いできました。寒天寄せは、まさにその現代版とも言える一品。見た目も涼やかで、体にやさしく、まさに夏の“やさしいごちそう”です。

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