巨大な晩白柚の皮とワタで作る砂糖漬けは手間暇かかるが甘みと苦味がクセになる美味しさ

この時期の楽しみ

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実家から届いた晩白柚、文旦、レモン

九州の実家から美味しい柑橘類が届くこの時期。庭の木からこんなに大きなフルーツが採れるのはマンション暮らしの我が家には本当に羨ましい限りだ。その大きさに驚く晩白柚や美しい文旦、爽やかレモンなど。無農薬で安心なので皮やワタまで美味しくいただいている。我が家でこの時期よく食す柑橘類の中で今回は晩白柚の砂糖漬けをご紹介してみようと思う。

晩白柚はザボンの一品種

世界一大きな柑橘でギネス記録も出たことで知られる晩白柚は最近スーパーでもよく見かける様になった。子供の頭ほどもあるその大きさに驚く。重さも2キロほどはある。マレー半島原産で主に九州で多く生産されている。かなり分厚い外皮とワタに包まれているので剥くのもコツが必要だが中に入っている実も大きくフルーティで美味しい上にとにかくたっぷり味わえる。まず上部と底部を厚めに切り落とす。それから放射状に1センチ程度の切り込みを8分割で入れ、スプーンや手で皮を割いていく。

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実はすこぶるフルーティ。上品な甘さと酸味でそのまま食べても十分美味しい。

我が家ではサラダやデザートにも使っている。例えばスモークサーモンやハーブなどと合わせたりナッツを加えたりするといつものサラダとは一味違った一品になる。アレンジを考えるのも楽しい。

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一方皮の部分はかなり苦味が強い。何度茹でこぼしても苦味がなくなることはない。この苦味の成分はナリンギンといいビタミンCとの相乗効果で血液をサラサラにする。血流改善に加え整腸作用などもあり、良薬口に苦し…といったところ。しかしそのまま食べるには厳しいほどの苦さなので砂糖漬けやチョコがけでいただく。

ザボンの皮の砂糖漬け同様なのだが何しろ分厚い外皮なので工程は多い。甘みや苦味は好みもあるので何度か作っていくうちにその家庭の味ができるのだと思う。

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ワタのきび砂糖煮
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皮の上白糖煮
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皮のチョコがけ

皮の砂糖漬けレシピ

今回は皮とワタを別々に作り、煮つめる砂糖もそれぞれにきび砂糖と上白糖の2種類を使い、仕上げはグラニュー糖をまぶしていく。きび砂糖で作ると仕上がりがダークなブラウンになる。綺麗な色を出したい時にはやはり上白糖やグラニュー糖がおすすめだ。

<材料>

  • 晩白柚1個
  • 皮226g
  • 上白糖226g
  • 水100cc
  • コアントロー小さじ1(入れなくてもオレンジキュラソーなどでもOK)
  • ワタ220g
  • きび砂糖220g
  • 水100cc
  • 仕上げにまぶすグラニュー糖たっぷりめの適量

皮は短冊切り、ワタは一口大に切ったらそれぞれ鍋にたっぷりの水と皮を入れ弱火で10分茹でてから冷水にとって絞ることを3回繰り返す。なかなかの手間だ。最後に絞ったらたっぷりのグラニュー糖にまぶして4日かけて乾燥させていく。乾燥させてる間も状態を見ながら裏返したりグラニュー糖を追加したり手塩にかける。乾燥具合は天気にも左右される。今回は作り始めた日があいにくの雨模様だったため最初に100度のオーブンで60分ほど焼いてから乾燥させている。

出来上がったら瓶詰めにしておやつや行動食、また刻んで紅茶に入れたりチョココーティングにして楽しんだりとアレンジも豊富だ。

またこの柑橘系の香りが脳と心にも素晴らしい影響を与えるアロマ効果がある。よかったらこちらの記事もご参考まで。https://hopeblog.net/aroma/

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