6月から8月までの期間限定
赤紫蘇は青紫蘇と違って店頭に出回る期間がとても短い。この6月から8月までの2ヶ月強の間に赤紫蘇を購入し作り溜めをしておくのが我が家の初夏のルーティンだ。煮出した濃縮液にはクエン酸や酢、砂糖をたっぷり入れておく事でかなり日持ちのするシロップになり長期保存も可能。煮出した葉も全て使いきる。
赤紫蘇の栄養と効能
赤紫蘇はシソ科シソ目に属し、バジル、ミント、ローズマリーなどと同じハーブの一種で葉の色が赤紫色のものを総称する呼び名。
<栄養素>
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- リン
- 葉酸
- 鉄
<効能>
赤紫蘇の特別な効能としてはロズマリン酸というアレルギー症状を緩和する成分が含まれています。それ以外には、抗菌、防腐作用や粘膜や皮膚を守る働きやポリフェノールなどたくさんの効能があるとされています。もちろん、ビタミンB1には疲労回復、α-リノレン酸により血液をサラサラにする効果など、赤紫蘇以外のシソにも含まれる成分の効能も持っています。
(出典元:一般社団法人芦屋町赤紫蘇研究所)https://akashiso-labo.org/about_akashino
赤紫蘇ジュースレシピ
<材料>
- 赤紫蘇2袋(正味450g)
- 水2L
- お好きな砂糖(600から800g)※注
- クエン酸30g(リンゴ酢の場合150gほど)
- ☆あれば青紫蘇を5枚ほど加えると風味がアップする
①赤紫蘇の茎から葉だけをとる
②汚れを綺麗に洗い流す
③大きな鍋に2Lの水を入れ沸かす
④赤紫蘇を入れ10分ほど煮る
⑤煮出した葉を取り出す(しっかり絞る)
⑥ペーパーを敷いたザルで濾す
⑦砂糖を入れ煮溶かす
⑧クエン酸を入れ火を止める(この時鮮やかに色が変化するのがとても楽しい)
保存は材料や状態にもよるが半年から1年持つと言われている。注意すべきは砂糖量を減らしてしまうと保存が効かない。(以前減らした時は時間が経つとぷかぷかカビが浮いていた。)したがって砂糖量を減らしたら数日内に飲み切る方が良い。また使用する砂糖によっても風味が変わり、きび砂糖で作るとコクが出る。保存性の低いラカントを使うのも注意が必要だ。過去記事参照(ラカントで作るお菓子):https://hopeblog.net/lakanto/
完成した水や炭酸で好みの濃さで割って飲む。大人は焼酎やカクテルなどもおすすめだ。またデザートやドレッシングにもなりアレンジは無限大。この綺麗な色を生かして作る美しい色彩の寒天やゼリーもぜひ作ってみてほしい。
彩り楽しむ3色寒天
<材料> 100円ショップの丸型製氷皿使用
赤紫蘇寒天
水200cc(柔らかめは➕50cc) 赤紫蘇200cc(柔らかめは➕50cc) 粉寒天4g
バタフライピーティー(ハーブティ)
水200cc(柔らかめは➕50cc) バタフライピーティー200cc(柔らかめは➕50cc) 砂糖40g 粉寒天4g
カルピス
水300cc(柔らかめは➕50cc)カルピス100cc(柔らかめは➕50cc) 粉寒天4g
他にもフルーツや水シロップなどで寒天にする時は基本500ccの水分に4gの寒天 (今回はかため仕上げで400ccで4g) また水分の10%ほどの砂糖を基準に加えている。 (あらかじめ甘い紫蘇ジュースとカルピスには砂糖無添加) お好みで要増減。
粉寒天は水から入れる。混ざってから点火して1分ほど沸騰させる。
パウンド型でかために仕上げて切り寒天にしたり、かための玉寒天を柔らかいアガーやゼリー寄せにして小さなカップに入れ違う食感を楽しんだりしている。ちなみに100円ショップの丸型製氷皿は蓋を閉めると上部の小さな穴から液体が溢れ出てそのまま固まる。溢れ出た部分もペロンとはがして刻んだものを使っている。天然の色素が綺麗な視覚と味覚のダブルで楽しめる夏の涼菓だ。
残った葉も捨てずに再利用
残った葉を乾かしてふりかけにすることも多いがふりかけは少し手間がかかるので今回は絞った葉をそのまま使うレシピをご紹介しようと思う。
色の抜けた紫蘇の葉は酢やクエン酸をふりかけて揉むと色が戻ってくる。それを刻んで梅干しと和えておにぎりやドレッシングとして使ったり、また生姜の甘酢つけなどに入れるとほのかなピンク色の紅生姜になる。
暑い夏を乗り切るための我が家の頼もしい食材。期間限定の赤紫蘇をたくさん作り置きしてジメジメを吹き飛ばし、気持ちも体も少しでも爽快になれますように。
フルバージョンの動画もYouTube投稿しているのでよかったらご覧くださいhttps://youtu.be/Chh-JU8AcUw
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