市場やスーパーでよく見かける「アルゼンチン赤海老」。手頃な価格で色も形も見栄えが良く、姿焼きや煮物にすれば、クリスマスやお正月などのおもてなし料理にもぴったりです。
そこで、美味しく食べるために大切なのが下処理です。海老には「背ワタ」だけでなく、頭の部分に「砂袋」と呼ばれる胃があり、食べたものや砂が残っていて処理をしないと雑味が残ります。また、赤海老はバナメイエビやブラックタイガーなどに比べると砂袋が大きいと言われています。
この記事では、海老好きの筆者が作ったレシピと共に下処理と砂袋の取り方を写真や動画でわかりやすく解説します。さらに、人気のガーリックシュリンプレシピやオーブン焼きなど華やかなアレンジもご紹介。最後に、殻や頭まで使い切る再利用アイデアもまとめました。赤海老を余すことなく丸ごと楽しめます。
赤海老の下処理方法
砂袋の取り方
- 赤海老の口の部分から楊枝などを差し込みます
- 口の奥にビニール質で覆われた胃袋があるので掻き取ります
- 黒っぽい袋が出てきたら指でつまみ出します

背ワタの取り方
- 頭の方から2番目の節に楊枝を入れて背ワタを引っ張ります
- しっかりした背ワタなのでするんと出てくることが多いです
- 背中を浅く切り開いてから取り除く方法もあります

赤海老のレシピ紹介
赤海老の簡単オーブン焼き
<材料>
刺身用赤海老7尾
☆マヨネーズ大さじ3
☆味噌大さじ1/2
☆おろしにんにく小さじ1/2
シュレッドチーズ
塩胡椒少々
トッピング用ハーブ(イタリアンパセリなど)

①洗った赤海老の胴体をしっかり押さえて背中に切り込みを入れ、(包丁を立てて刺す様に)開く
②背ワタを取り除いてから塩胡椒、合わせておいた☆を塗り、シュレッドチーズをのせる
③200度に温めたオーブンで15分ほどこんがり焼く
④仕上げにペッパーやパセリなどをトッピング
赤海老のガーリックシュリンプ

<材料>
• 赤海老 8尾
☆米粉または小麦粉 大さじ1
☆パプリカパウダー 小さじ1
☆ハーブソルト 小さじ1
☆ブラックペッパー 少々
• にんにく 2粒 (みじん切りかすりおろす)
• バター 30g
• オリーブオイル 大さじ1
• イタリアンパセリ 少々
<作り方>

①ボウルに☆の粉類を入れよく混ぜ合わせておく
②海老の頭と殻をむき、背ワタをとって綺麗にしたら水気をよく拭き取る(尻尾は残すが先を切り揃えておくと食べる時に刺さりにくい)
③海老にまんべんなく粉類をまぶしておく

④まずバターとニンニクを焦げない様に弱火で2分ほど炒め、バターソースを作り、一旦器に移しておく
⑤フライパンにオリーブオイルを足し、粉付きの海老を入れて両面を焼き付ける
⑥白ワインを加えたら蓋をして30秒ほど蒸らす
⑦仕上げに④のバターソースを戻し入れ、全体に絡めたら出来上がり。お好きなハーブなど添えるとGood!
赤海老の殻や頭の活用アイデア
赤海老ビスクスープ
<材料>
- 海老の頭、殻10匹ほど
- 塩胡椒適量
- オリーブオイル大さじ1
- にんにく1個
- 玉ねぎ1個
- 人参1/2本
- セロリ1/2本
- カットトマト200g
- 白ワイン60g
- 水500cc➕α
- 牛乳200cc
- 塩麹大さじ1
- ローリエ1枚
- バター15g

①フライパンにオリーブオイルをひき、ニンニクを炒めて香りが立ったら海老の殻も炒めていく
②カットした野菜、ローリエを入れて塩胡椒をしてじっくり炒め、白ワインを加えてさらに炒める
③カットトマトと水を加えて、煮込んでいく
④途中水が少なくなったら足していき、30分ほど煮込んだら火を止めて粗熱をとる

⑤粗熱の取れた④を少しずつフードプロセッサーやブレンダーで撹拌しペースト状にする
⑥ザルで何度か濾しながら滑らかにする(機種によりペースト具合がかなり違うので、粗い場合は目の細かいザルに変え、濾す回数を増やし調整する)
⑦牛乳や豆乳でのばし、塩麹やお好きな調味料で味付けをする
⑧仕上げにバターを加えてペッパーやハーブを散らして完成

後日、思い切って購入した高性能ブレンダーで再度このスープを作った際、その滑らかさの違いに驚きました。⬇️

まとめ
🦐 赤海老は下処理を覚えればまるごと楽しめる食材
市場やスーパーでよく見かける「アルゼンチン赤海老」。見た目が華やかで価格も手頃。背ワタや砂袋など、ちょっとした下処理を覚えてしまえば、頭から尻尾まで余すことなく使える万能食材です。刺身や加熱料理など、幅広い調理法で楽しめるのも魅力のひとつ。ひと手間を惜しまなければ、家庭でもレストランのような仕上がりになります。
🍽 ガーリックシュリンプやオーブン焼きで華やかに
色も綺麗な赤海老は、ガーリックシュリンプやオーブン焼きにすると旨味が凝縮し、特別感のある一皿に。殻ごと焼けば香ばしさも加わって、クリスマスやお正月、ちょっとしたおもてなし料理にもぴったりです。にんにくやハーブ、オリーブオイルとの相性も抜群なので、味付けを工夫すればバリエーションもグッと広がります。
♻️ 殻まで使い切って「無駄なくおいしい」
殻や頭には、海老の旨味と香り、栄養がぎゅっと詰まっています。焼き終わった殻でスープやパスタソースのベースをとれば、深い味わいに。殻を炒って香ばしさを引き出したり、ブイヨンとして冷凍ストックしておくのもおすすめ。食材をまるごと使い切ることで、「おいしさ」と「エコ」が両立できます。
ぜひ次の食卓で、赤海老を主役にした一皿を楽しんでみてください。下処理さえ覚えれば、おうちでも特別なごちそうが作れますよ。
YouTubeでレシピのフルバージョンを見る🔽
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